1月4日記載
久しぶりに、とても久々に古書を買った。
「紺青のわかれ」は既に図書館から文庫を借りて読了したものだ。
10編のタイトルが一字ずつ増えているのも初版本からだった。
登場人物の名前が凝り過ぎていて、キャラクターがイメージしにくかったり、
美術・古典・宗教・音楽などの引用が、私の知識のはるか超えるものだったり、
花の名前などが漢字で書かれていてすんなり読めなかったり、私を悩ませまくられた本だった。
それでも挫折しなかったのは、
短篇の持つ猛毒のような世界感に魅了され、その媚薬に浸っていたかったからだ。
若い頃 私は三島由紀夫の「金閣寺」を降りてしまったことがある。
男色の悶々とした苦悩に寄り添えなかったことと、
三島さんの文章があまりにも高尚で、私の前に立ちはだかったからだった。
本書も同様で、威圧感を孕んで、私の目の前に高い壁を建てた。
それでも読了できたのは、登場人物の残酷さや嫉妬や高揚感に身につまされたから。
なんとも深く美しい本だ。
字面を追うだけでも美しい、音読しても美しいのだから、蔵書にするしかないと思った。
今回はあえて初版本を購入。
久しぶりに情報を得るための読書でなく、
世界感に沁みいりたいと感じさせてくれる本にであった。
文庫の方は難解な漢字にルビを振ってくれている以外、
初版本と字体も同じ、オリジナルを尊重したつくりになっている。
本日の昼ごはん
半田そうめんの釜玉うどん
ここにもサンバル (;^_^A
本日の夜ごはん
三品盛りは、切昆布煮、おいなりさん、大根とカニのサラダ
おでん、銀杏、ホタテの刺身が追加。
銀杏はMOURI のジム仲間のご婦人宅で収集したものらしい。
渋谷区のお庭に銀杏の木があるなんて、どれだけ広大な敷地なのかしら。
にゃんこの集会場で冷えっ冷えになった我が身は、セブンイレブンのおでんに引き寄せられた。
ほたては去年同様、ギョギョいちの通販。