「これは先月27日のお話です。」
そう前置きするのは、件の「手作りご飯」を作成したのが二週間前だから。
手作りご飯? いつも手作りでしょう。
違うの、猫の餌なんです、猫の餌を手作りしたんです。
話はさかのぼること、さらに半月前。
下の拙記事に、空飛びネコさんがコメントをくださったことに始まる。
甘酒から、猫の栄養剤に転じ、私が世話している猫の歯が抜けてチュールの総合栄養食品をなめさせているという話題に、空飛びネコさんが自作のペーストタイプのご飯を教えてくださった。
空飛びネコさんは、高齢だったり重い病気があったりする猫ちゃんを、
今までに何匹も引き取り世話をされてきた方だ。
虐待などで心を開かなかった高齢猫を見守り、時間をかけて少しずつ猫ちゃんの気持ちを打ち解けさせていく記事に、私は何度も涙した。
空飛びネコさんは、猫ちゃんの精神面のケアだけでなく、健康面にも心を配り、
猫にとって大切な栄養が沢山つまったご飯を手作りされている。
「目指すはネズミ個体」
ネズミ個体とは何ぞや。
ネコの手作りご飯 ポイントまとめ
基本のペーストは「ネズミ丸ごと」が目標です。
ネコは完全肉食動物ですから野菜や穀物は基本的には食べませんが、小動物や魚の内臓から野菜由来のビタミンやミネラルを摂取します。 キャットフードはそれを補うべくビタミン等々が添加されています。
手作り食でもその辺を意識して作っています。
厳密には、自然界では小動物の腸内で微生物に分解・発酵されたものを食べるので、
手作りでそこまで再現できません。
でもまぁ工夫しております。
空飛びラボ日記 Ver.2
そんなわけで実践!
これが主な食材
タンパク質は、鶏の胸肉、レバー、タラ ( 塩ぬきのもの )
自然界では小動物を食べてその内臓にある養分から摂取するという野菜由来のビタミンやミネラルとして、にんじん、グリーンピース
栄養もあり、かつ甘味があると喜ぶということでブルーベリー
食材を用意したら、ぐつぐつ煮て、フードプロセッサーでペースト状にする。
こちらが一食分
ブルーベリーが入っているので色は微妙。
お世辞にも美味しそうには見えないビジュアルだが、なめてみると美味しいのです。
じーっしょく!
おーおー食べる食べる。
にゃんこの集会場にいる子 ( 12匹 ) が全部 食べたワケではない。
健康な子は「僕はそれ、要らな~い」とそっぽを向く子が多かった。
だが私が食べさせたかった、高齢の姉姫さん、歯の抜けて食が細くなったカイさん、
毛艶がイマイチなお年寄りのマダグロさんの3匹が喜んで食べた。
栄養が行き届かなくて心配だった3匹が摂取してくれたので、それでいい。
あと、
健康だけれど何でも食べる とんとん も「私これ好き」とパクパク食べました。
不思議なことがありました
不思議なことがありました。
手作りご飯を食べた子はみんな、食べ終わって顔を洗うんです。
猫が唾液を前あしにつけて、何度も何度も顔の汚れをぬぐいとる行為。
集会場の猫が食べ終わって「顔を洗う」ことは滅多にありません。
ところが、手作りご飯を食べた子は全員、顔を洗いました。
ペーストの汁が顔に飛び散ったのかも知れないし、リラックスしたから偶然なのかも知れないしよくわからないけれど、私には「美味しかったー」という風にしか見えない仕草でした。
空飛びネコさん、どうもありがとうございました。
多めに作ってしまい少し心配でしたが、小分けにして冷凍したのでこまめに通って食べさせたいと思います。
本日の昼ごはん
サッポロ一番の生姜ラーメン
野菜を大量に炒めたものをトッピングしたら
生姜の香りがわからなくなって、普通の醤油ラーメンのようになってしまった。
本日の夜ごはん
ヘルプのぶり刺身、野菜の白和え、辺さんサラダの残り、クリームチーズと干しぶどう
何だか今日は三品盛もないし、 微妙なラインナップだけれど、これはこれで酒のつまみにはなった。