Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

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道玄坂の富士講と森巌寺のつながり

「もういいよ」と言われること承知の上で、 弘法湯と森巌寺の繫がりについて書きました。 下記は、弘法湯についてまとめたものです。 江戸時代に神泉穏亡谷という火葬場のあったあたりに湧き水が出た。 湧水を利用して、上豊沢村十七戸の共有で村持の共同浴…

カルチャースクール的な?

最近読んだ本で、備忘録をつけていないものが2~3ある。 面白くなかったワケでも、ピンとこなかったワケでもないのだが、 渋谷・道玄坂・円山町の風土記に興味が向いてそのままになっている。 こんな本を読んだ 興味の傾向としては、大正から昭和初期あたり…

弘法湯とその周辺2 道玄坂地蔵の謎

弘法湯のことをネットで検索すると、まず最初にこんな内容があがる。 弘法湯のお話 弘法湯」は、江戸時代の文献にも出てくる古い共同浴場で、明治18年に佐藤豊蔵という人が経営権を譲りうけ、本格的なお風呂屋として機能し始めました。佐藤家は、のちに弘法…

弘法湯の周辺 未解決事件のあった場所

昨日、たまうきさんがブックマークコメントでおっしゃられたように、 弘法湯のすぐ近くで、世間を震撼させた殺人事件があった。 ja.wikipedia.org 1997年(平成9年 )3月19日夕、東京都渋谷区円山町のアパート1階の空き室で、 39歳の東京電力女性社員の他殺…

弘法湯 その一

年金事務所に行った帰りに、自転車で円山町をぶらついてきた。 円山町エリアは、若い頃にはひとりで歩き回るのをはばかられる場所だった。 ラブホテル街だったから。 もっと昔は三業地だったし。。。 そんな円山町も今ではクラブが乱立し、若者たちが闊歩す…

寿衛さんの待合があったころの荒木山

NHKの朝ドラマ『らんまん』のモデル牧野富太郎の妻・寿衛が渋谷で商売を始めた、 という話は以前したけれど、その当時の円山町 ( 荒木山 ) のことがよくわかる資料を見つけたのでアップしました。件の「郷土渋谷の百年百話」は、編者の加藤一郎さんが自分で…

『切り裂きジャックに殺されたのは誰か』を読んで

ハリー・ルーベンホールド著『切り裂きジャックに殺されたのは誰か』を読了。 この本を読むキッカケは、 『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』に類似する事件があったから。 『メアリ・ジキル~』では、冒頭に連続娼婦殺人事件が起こる。 ホ…

ホーソーンと日本

ホーソーンの履歴に面白い記述を発見した。 1854年、50歳 12月 『日本遠征記』執筆を依頼するため、ペリーがリヴァプールにホーソーンを訪ねるが、辞退される。 ペリーとは、日米和親条約を結んだあの黒船のペリーだ。 もしかしたらホーソーンはペリーと一緒…

なんこつ入り 鶏つくね ゆず風味

冷凍庫に小分けにしている優れもの 鶏肉専門店-神田染谷の「なんこつ入り 鶏つくね ゆず風味」 練馬に行くと、これを3~400g購入し、小分けにして冷凍。 薄く伸ばしておけば、半解凍したものをスプーンでこそいだだけで、 つくね団子がすぐ出来る。 ゆず風…

メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち

「次は何読もう ( 観よう ) かしら」 そんな時 周期的にある時代の作品を読みたくなる。 ひとつは大正時代を描いたもの、もうひとつがイギリスの、特にヴィクトリア朝時代のもの。 例えば コナン・ドイル『シャーロック・ホームズ』シリーズだったり、 garad…

森巌寺の開基 結城秀康

昨日に続き、 森巌寺の開基である結城秀康の数奇な人生のお話です。 結城秀康はかえすがえす不運の人だった 徳川家康の次男でありながら、長男・信康 亡きあとの後継者になれなかった、それが秀康である。 彼は、豊臣秀吉のもとに養子 ( 実質的には人質 ) に…

森巌寺

昨日は病院の帰り、下北沢に立ち寄った。 4月22日放送のブラタモリ「下北沢」を見て、森巌寺というお寺を見てみたくなったから。 こちらが森巌寺 門の前に外人の男の子が座っていて、なかなか どいてくれないww くつろいでいるので フレームインしたままでパ…

松本清張 著『時間の習俗』

先日の鎌倉で、古本を買った。 光文堂書店は由比ガ浜通りにある、私が一番好きな店tanosii-kamakura.jp 公文堂の包装紙には、高橋幸子さんの木版画が使われていて、 文庫本など2~3冊の購入でも、帯状の包装紙を巻いてくれる。 今回購入したのはこの三冊 幸…

ダイダラボッチの足跡の場所を訪ねて

ダイダラボッチについて調べていたら、 かつて読んだ「昔の代田」に貴重な記述があることがわかった。 代田の古老・故 今津博さんがこう書いていらっしゃる。 守山小学校北側に出頭山という立派な杉林があり、その中に「ダイダラボッチの足跡」と言われてい…

代田のダイダラボッチのこと

小田急線、世田谷代田の駅前広場に巨大な足跡が描かれている。 地名の由来となったダイダラボッチの足跡を表したものだ。 ダイダラボッチとは何なのか、ダイダラボッチの足跡といわれる場所はどこなのか、 を知りたくてこの本を読んだ。 左は小学生にわかり…

古文書 講座

幕末の話に夢中になっている昨今、「昔の文書がスラスラ読めたらいいのに」という想いが強くなった。 こんな文書が読みたい⤵ 古文書読解には前々から興味と願望があった。 古地図の地名にくずし字が多かったからである。 古地図には下のようなコラム的なもの…

天誅組、伴林光平と平岡武夫の生涯

天誅組のメンバーで生死を分けた二人の人物がいた。 伴林ともばやし光平と平岡武夫である。 伴林光平は、獄中で『南山踏雲録』を書いた後、処刑されている。 平岡武夫は、天誅組の生き残りとして明治になってから男爵になっている。 左の絵は伴林光平。 右の…

地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子

今ごろだけれど『地味に凄い!校閲ガール・河野悦子』を見終わった。 今ごろというのは、このドラマは7年も前のものだからだ。 《地味に凄い!校閲ガール》 おしゃれ大好き! スーパーポジティブ! 河野悦子こうのえつこ 夢のファッション誌編集者を目指し、…

数珠つながり

数珠繋がりの資料 これは天誅組について知りたくなって借りて来たもの レイモンド・チャンドラーの「タフでなければ~」の訳を対比したくて レイモンド・チャンドラー「プレイバック」の名言を「タフでなければ~」 と訳した生島さんのあとがきを読みたくて…

成子天神社

12月19日記載 頸椎捻挫の痛みがなかなか取れないのでMRIを撮ることになった。 MRIは今年に入って二回目だ。 ドンガンドンガン煩くて狭いドームは嫌だけれど、終わったら美味しいものを食べて帰ろう。 新宿のビルの谷間に一軒家 自転車に子供を乗せたお母さん…

ドラマ『君の花になる』の屋上探し

12月15日記載 TBSドラマ『君の花になる』の録画を観始めている。 学園ものとかイケメン主役のドラマはあまり見ないのだが、 なんとなく本田翼主演というので観だしたところツボにはまった。 私のツボ、すなわちそれはロケーション。 何故だか、ドラマで使わ…

新平さんたちについて

芹沢家の歴史 芹沢家の家祖 ( 道春禅定門/俗名不肖 1697年 元禄十年没 ) は、寛文年間 ( 1661年~1672年 ) に 羽根木の地に入植し、煙草の栽培で財を成したと伝えられる。屋号は煙草屋。 芹沢家代々の当主は、新兵衛、新右衛門などと名乗り、世田谷村の名主…

羽根木の昔と芹沢家

世田谷区の図書館で借りてきたこれなるものたち 幼少期からティーンエイジャーまで世田谷で育った私の故郷は、世田谷。 「ふるさと 世田谷を語る」シリーズは、世田谷で生まれ育った古老が昔の話を語ってくれる本。 以前、台東区の「古老がつづる~」に出会…

羽根木のお屋敷の当主は凄い人だった

羽根木のパン屋さん「コムギノホシ」の対面のお洒落な集合住宅の成り立ちを調べてみた。 ここは「亀甲新」という名称の集合住宅。 地図を見ると、周りの区画よりひときわ大きな敷地だ。 Googleのストリートビューで見てみた。 同じ場所の2009年9月のストリー…

『幻影城』を読み始めたキッカケ

前回の続き。 『幻影城』を読もうと思ったキッカケは、 松本清張『死者の網膜犯人像』にこの本のことが書かれていたからだ。 江戸川乱歩の随筆集『幻影城』に「類別トリック集成」というのがある。乱歩が博渉した内外の、とくに外国の探偵小説の単行本や雑誌…

ヘルダーリンのことが知りたくて

先日読んだ松本清張『ネッカー川の影』に出て来たドイツの詩人・ヘルダーリンのことを知りたくて借りて来た本。 集英社ギャラリー「世界の文学 ドイツ1」には、ヘルダーリンの「ヒュペーリオン」が収録されていて読めそうだが、あとの二冊は・・・ 詩や小説…

オプトグラフィーについて

松本清張「死者の網膜犯人像」について、tonoho さんからこのようなコメントをいただきました。 toniho昔読んだ手塚治虫のブラックジャックにも、網膜移植を受けた患者が、提供者(殺人事件の被害者)の見た映像に悩まされる話があったと思います。この小説が…

『草の径』から「夜が怕い」

松本清張『草の径』を読了。 かなり難航した。 難しい話はひとつもないが、何が伝えたいのか受け止めらきれない作品が多かった。 「モーツァルトの伯楽」「ネッカー川の影」「呪術の渦巻文様」は、ドイツやアイルランドのダブリンの紀行文に小説をからめたよ…

「ネッカー川の影」を読んでいるうちに・・・

松本清張『草の径』より「ネッカー川の影」を読んでいる。 この作品は、夫がユーゴスラビアとロンドンの学会に出席するのに同伴した妻・利江子が、夫の仕事を待つ時間を利用してドイツ・テュービンゲンという古都を訪れる話だ。 馴染の薄いドイツの地名がバ…

三鷹の駅に降り立つ

本日は久しぶりにおでかけ。 三鷹に来ている。 北口は蔦がからまり、レトロな感じがいい。 「三鷹駅」のフォントも好きだなぁ。 古い駅舎かと思ったら、2008年頃に改築されたらしい。 以前の駅舎の写真⤵ 「三鷹駅」のフォントはやはり今の方がいい。 さて。 …