児手柏…
この木を見ると、小さい時 大好きだった玩具を思い出します。
【お家づくりのキット】
北欧だかドイツだか、どこのメーカーだかは覚えていません、なにせ子供だったから。
それは、壁とか窓とか床とかのパーツが揃っていて、組み建てると家が出来るキットでした。
壁はこれにしよう、床はコルク材がいいな、と、好きなパーツを選んで組み立てていけば、
世界にひとつしかない家が完成します。
《子供むけのミニチュア住宅模型キット》ですけど、子供のオモチャとは思えないほど凝っていて、
ジオラマみたいに恰好よく出来上がるものでした。
最近 類似商品ないなぁ、、、目につかないだけかしら。
昭和の一時期、外国から輸入されたものかと思いますが、夢いっぱいで素敵でした。
私が家や設計やインテリアに興味を持ったのは多分にその玩具のせいかも知れません。
材質はこんな感じ。
【へんてこりんな木…】
キットの中には、庭のパーツもありました。
芝生のようなシートに、色とりどりの花をプチプチはめていけば、
綺麗な庭が完成する。
花のパーツは色々あったように思うけど、
何故か木は、一種類しかなかった。
どんな木かというと、児手柏。
葉っぱは普通、日光を沢山浴びるように、
地面と水平に生えるでしょう ?
でも、このキットの木は変っていて、
木の幹の穴に葉っぱのパーツをはめていくんです。
ちょうど黒ひげゲームみたいに。
完成した木は、そう、幹から放射状に枝が出て、
葉っぱは垂直に茂ってる児手柏なんですよ。
子供心に「へんてこな木だな、こんな木見たことないよ」と思ってました。
近所で見かけた児手柏に、実が生りました。えっ花なの? どっち。