一夜明け、次の場所に移動する前に、昼の金沢を堪能することにしました。
まずは、昨日撮りそびれた Bar Spoon の外観。
残念すぎる。昼間の外見はつまらな過ぎた。
この辺りは、ビルとビルの間に貸し駐車場が沢山あります。
Bar Spoon の細田さんの話では、古くなったビルを解体することが多くなって、その更地が駐車場になっていったそうです。道で土地の所有者さんに会うと殆どの方が「いやあ、駐車場の方が手間がかからなくていいや」とおっしゃるとか。大都市--金沢、いろいろな事情があるんですね。
夜と昼の風景の違いはこんな通りでも味わえました。
昨日の居酒屋さんがある、木倉町通りって言うんだ。
そこを突きあたった所に川がありまして。
ゴーゴーと、そりゃ凄い水量。
並々と水をたたえるこの川沿いに歩いてみよう。
こっち? いや反対方向に。
いい感じの街並じゃない。
下に写っているのは、、、擬宝珠です、橋の。
バスが発車したところにあるのが、昨夜気になった建物。
何かの展示館みたいなんです。
硝子越しに覗いてみると、、、、
人形だったのか。
昨夜、この家の前を通ったら、真っ暗な中にあの人がぼーっといたんで、そりゃ驚いたんです。
「老舗記念館」というのか。
「おいであそばせ」いいですねぇ。
綺麗に整った玄関を抜けると受付があって、1人100円だそうです。
中の土間から見た風景。復元された建物らしいんですけどね。
もう1人いましたお人形さん。
室内には、こんな大福帳や
昔の薬のポスターが展示されています。
お店から土間を奥に入るとプライベートスペースがありました。
「おえの間」と書いてある。
そういえば、富山の「北前船問屋 森家」の居間は「オイの間」だったけど。
「おえ」とか「オイ」とかどういう意味なんだろう。
この件に関して、とても詳しく説明して下さっているサイトがありました。
「愛知県の博物館」というサイトの「農家の間取」と言うページです。
おえの間から見る西側の庭。
こぢんまりと落ち着いた庭に、
寛ぐ
順路を進むと、もうひとつ大きな庭がありました。
庭に出てもいいみたい。
再び座敷に上がると、そこには雅な世界が。。。
金沢といえば毬ですかね、所狭しと、、、天井からもぶら下げてる。
この着物もまあ、これが加賀友禅っていうヤツだすか。
突き当りは
茶室なんだ
茶室にしては明るくて開放感がある。
今度は二階に
二階は、展示室になっているようです。
おおっ凄い、これ飴で出来てるんですって。
こっちは水引か。
これが由緒正しき結納の一式なのね。
縁が無かった。。。。
これ、何だと思う?
最中種と書いてありますが、最中の皮のことです。
最中種は、菓子種ともいうらしい。
あっ黒豚さん。文鎮みたいだ。
加賀種食品工業さんのブースでした。
こちらは、金城楼という老舗料亭のブース
今でも料亭、旅館、通販などもしているそうです。
この写真は、当時のおやじさんたちの豪遊風景かな。
後列右 2人目のオジサン、楽しそうやわ。
金沢といえば、こんな細工や
そうそう、久谷焼きも有名ですよね。
ワイングラスの底にまで描くか、、、、おそるべしw
こういうののほうが好きだな。
お高いんでしょうね。目の保養。
鏑木商舗さんのブースでした
他にも山田時計店さんの展示があったりしたけれど、
これは美しい
裏からライトを当てるとこんなに幻想的になる
松田和傘店さんの金沢和傘でした
ひととおり展示を拝見して、
一階のガラスの通りを抜けて、
入口の所に戻ったら、この記念館の学芸委員のような方に会いました。
「ありがとうございました。お楽しみいただけましたか」と、声をかけられ、
しばしお話を。。。
この記念館は、季節に応じ頻繁に展示を代えるそうです。
今、嬉しいのは、庭の苔が綺麗に揃ってきたことなんですって。
偶然見て感動した、あの北東の苔のことでした。
庭の一角の小さな植物にまで目を向けて、
一喜一憂しながら、記念館を運営していらっしゃるのを知り、感動しました。
勝手に学芸員としてしまったオジサマの後姿
手作りと工夫に溢れた記念館。
また違う季節に再訪したいと思う素敵な場所でした。
おまけ
車麩ってこうやって作るんだ。