Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

カブのサラダと 種の話

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4月26日の食卓

 

今回は、割と色あいもよく、バランスもよく仕上がったように思います。

こういうのって結構うれしいものです。

 

なすに細かく切れ目を入れる作業、、、好きなんだなぁw

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単純作業は無心になれるっていうか、考え事も出来るっていうか ♬

 

新鮮な砂肝が手に入ったので、ブロッコリと合わせてみました。

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適当に見えますが、砂肝の白い硬い筋を取り除くのはわりかし面倒。

その分、美味しくなーれという気持ちが込められて楽しいけども。。。

 

創作~カブのサラダ

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大した発想ではありませんが、

カブを切って、クコの実と松の実と塩昆布で和えてみました。

塩味は昆布のみ。クコからちょっと甘味が出て面白い風味になりました。

 

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一昨日、上田から帰る車のラジオで、興味深い話を耳にしました。

F1という種の話でした。

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現在売られている野菜のほとんどは、このF1という種を使っているものなんだそうです。

F1は、異なる親を交配させていいとこどりした種で、スーパーの真直ぐで長さの揃ったキュウリも、

F1だから出来るものらしい。

F1のメリットは他にもあります。

育成が旺盛で、抵抗力も強く、収穫率も高い。

農家にとってはありがたい話でしょう。真っすぐな野菜が好きな主婦にとっても。

 

ところがこのF1種は一代限りで、F1から種を採るとばらつきができてしまう。

両親のいいところどりをした優性の野菜 ( F1 ) の種から次の野菜 ( F2 ) を作ろうとすると劣性が出てしまうんですって。

要するに一代限りの種。

 

昔はどこの農家でも祖先伝来の「手種」を使って作物を作っていたけれど、どんどん姿を消しました。

曲がっているけど味の濃い野菜たち。

皮までやわらかいカブや、酸っぱいトマト、匂いのきつい人参など、野菜本来の独特な味わいは、

昔の手種 ( 固定種 ) で作られた野菜だったのです。

 

F1種のお話をしてくれたのは、野口種苗 ( しゅびょう ) の野口勲さんというタネ屋さんで、

この方は、F1種の問題点を提唱し、「固定種」を作り続けているタネ屋さんとして有名な人でした。

野口さんのお話はとてもわかりやすく、心に伝わってきました。

 

特に面白かったのは農業試験場で行われる原種審査会の話でした。

審査員はみな大手種苗会社の生産部員。

どの人の種の野菜が見栄えがいいとか、大きいとか、そういうことを審査する。

野口さんのところのカブは、賞を取ったカブに比べて見るからに貧弱でした。

ところが審査が終わり、顔見知りのある会社の人が寄ってきた。

「野口さんのは、ここと何番?」

同一品種を番号に変えて二か所に作るのですが、その番号を教えると、

彼は周りの人に大声で言いました。

「野口種苗のみやま小カブは、〇番と〇番だってよー」

「おお、そうかそうか。貰ってって今夜のおかずにするべー」

生産者は、交配種のカブなんてまずくて食えたもんじゃないとわかっているという話。

 

野口さんの種は、いまや安全な野菜を子供に食べさせたいという若い親御さんや、本来の野菜の味を求める中高年にひっぱりだこだそうです。

商売物としてはひけを取る野口のタネ ( 固定種 ) ですが、安心してうまい野菜を求めている家庭菜園愛好家には、なくてはならないタネ屋さんなんのようです。

 

野口のタネ・野口種苗研究所⇒ 野菜種子の話あれこれ