NHKで放送された「ネコメンタリー 猫も、杓子も」に夢中でした。
6人の物書きの先生とその猫たちのドキュメンタリー 、もといっ!ネコメンタリーでした。
どの猫の暮らしぶりも興味深かったのですが、私にとって「養老センセイとまる」は特別でした。
初回25分放送の番組は、何回観たことか。
鎌倉好き猫好きとしては、もうたまりません。
鎌倉の養老センセイのお宅は、車も通らない道の奥の奥にあります。
手つかずの自然が残っている鎌倉のお宅は、私にとって憧れの場所。
「歳をとって階段がきつい」なんて言っていては住めません。
まるは、14歳 ( 撮影当時 ) のちょっとおデブのスコティッシュ・フィールド。
養老センセイが、いけないことをするから ⵈⵈ 。
「娘にはダメだって言われてるんだけど」
「 ( まるが ) 好きなんだからしょうがない」
いや~ダメなご主人だね。
でも。
好きなものを食べて、好きなことをして過ごせるなんて、猫としては幸せです。
「まるの仕事は?」と先生に聞くと
「なにもしないこと」という答えがかえってくる。
そうですよね、それが猫ですから。
毛づくろいをして、とんびの飛び立つ音がするとちょっと手を休めて空を見る。
ⵈⵈ それだけ。
日がな一日、のんびり
この格好、どすこい座りというそうな。
太っちょ猫にはよくある形。
特別編の語りは松坂桃李さんですが、
初回放送の朗読は森山未來さん。好きなんだ、森山さんの語り。
こんな格好をしている まる を見たら、疲れもふっとぶでしょう、養老センセイ。
とにかく、とてもとても良いコンビです、センセイとまるは。
センセイにとってまるとは、とよく質問されるそうです。
「よく聞かれるんだよね、めんどくさいから『ものさしです』と答える」
この作品は、とても時間をかけて撮られているのがわかります。
まるがしたいように、それがコンセプトなんだと思う。
何日、撮影をしていたんだろうか。
とにかくとても丁寧な作り方。そこがまたひとつの魅力です。
音楽がまたいい。
ジャック・タチの「ぼくの伯父さん」という映画の曲らしいんですが、
まるの動きに合わせて止まったり、また流れ出したりして、ピッタリでした。
その他にも、モーツァルトの「きらきら星変奏曲」のピアノ曲もバッチリでした。
特別編では「まるの曲」というオリジナル曲も作成されたらしいです。
こちらは、音楽制作会社のページ。
「きらきら星変奏曲」と「まるの曲」が視聴できます。⤵
本編 ( 初回版 ) は、ユーチューブにアップされていたので、是非観てみてください。
なんだって? DVDにもなっているのか。
養老先生 ✖ まる
角田光代 ✖ トト
吉田修一 ✖ 金太郎・銀太郎
村山由佳 ✖ もみじ
保坂和志 ✖ シロちゃん
柚月裕子 ✖ メル・ピノ
でも私はいいや。
初回版を録画してあるんだもの。
おまけ 鎌倉の景色
場所は申せませんが、養老センセイはこんなところの奥の奥に住んでいらっしゃる。
撮影日 2019年1月7日