にゃんこの集会場に不穏な空気が。
赤ちゃんガラスが巣ごと落ちてしまい、親ガラスがパニックを起こしています。
子ガラスの近くを人が通ろうものなら、ガラスがダイブして威嚇します。
ただならぬ雰囲気に、にゃんこたちも動揺。
特に子育て中の母猫は、安全なところに引越しし始めた。
カラスにも、にゃんこにも、人間にも、みんなにとって災難です。
毎年この時期になると、カラスは子育てで神経過敏になり、威嚇行動に出ます。
でも今日は特別な状況。
わが子が心配で心配でたまらないハズです。
子ガラスはまだ自分でエサを取ること出来ないし、飛べなければ外敵にやられてしまいます。
自然界は弱肉強食ですから、大人の猫が子ガラスを襲うこともあるし、その反対でカラスが子猫を襲うこともある。
そんなこと、ここでは避けたいよね。
巣から落ち、ピョンピョンさまよう子ガラス | 木の上で心配そうにしている親ガラス |
今日の子ガラスは、大きな怪我はしてないみたい。
『今日の』というのは、昨日に続き2羽目だから。
昨日の子カラスはもっと動けなくなっていて、もっと大変な事態でした。
猫の世話人さんたちが
「このままだと猫のためにも、カラスのためにも、人間のためにも良くない」
「子ガラス捕獲してウチで治療する」
と言い出しました。
昼間は親鳥が攻撃してくるから、“鳥目になった頃を見計らって実施” となり、19時に集合。
いや、もう大変でした。
鳥目で見えなくても、子ガラスの声に反応して木の上でギャーギャー騒ぐ親ガラス。
興奮すると、飛べない代わりに、木の枝とか糞とかを落とします。
ひとりが崖の茂みに降りて子ガラスを確保。
洗濯ネットで優しくつつんで崖を登ってくる。
他の人は親ガラスの気を引くように手を叩いたりする。
1時間近くかかって子ガラスはキャリーバックに入れられて、佐藤くんちにつれて行かれました。
こういう状況の親ガラスは、(生死に関わらず) 子の姿が確認されるうちはずっと興奮し続けるそうです。
翌日、カラスの興奮が収まったかどうか見に来たら、まだ騒いでます。
なんと、またカラスが落ちたらしい
3羽目のはぐれ子ガラスを発見。
他の世話人さんたちもカラスが気になって集まってきました。
佐藤くんに「もう一羽、子ガラスが落ちたみたい」と言ったら、愕然としてました。
親カラスの攻撃が凄いので、彼にはヘルメットをかぶってもらう。
「おいおい、そっち行くと危ないぞ」優しく語りかける
子ガラスに寄り添うように歩く佐藤くん
頭上でカラスがギャーギャー鳴いています。
人間の苦労、知ってか知らずか親ガラス。