凄く有名なのに、読んでいなかった作品が山のようにあります。
先日 読んだ「老人と海」もそうだし、
「ペール・ギュント」 も、ちゃんと読んでいなかった。
というワケで「ペール・ギュント」毛利三彌さん訳で読了。
※ 言語の訳としては毛利さんでしょうぜったい!
《あらすじ》Wikipediaから
落ちぶれた豪農の息子で、母オーセと共に暮らしている夢見がちな男ペール・ギュントは、かつての恋人イングリを結婚式から奪取して逃亡する。
しかしイングリに飽きたら彼女を捨て、たまたま出会った緑衣の女(トロルの娘)と婚礼寸前まで行くが逃げ出す。
密かに帰宅したがその場で病床のオーセは息を引き取る。再び逃亡したペールを追ってきた純情な女ソルヴェイと恋に落ちるが、そこへ緑衣の女が奇怪な小児を連れて現れたので、ペールはソルヴェイを待たせたまま放浪の旅に出る。
山師のようなことをやって金を儲けては無一文になったり、精神病院で皇帝になったり遍歴した後に老い、身一つで帰郷する。
死を意識しながら故郷を散策していると、ボタン職人と出会うが、彼は天国に行くような大の善人でもなく地獄に行くほどの大悪党でもない「中庸」の人間をボタンに溶かし込む役割の職人だった。「末路がボタン」というのだけは御免だと、ペール・ギュントは善悪を問わず自分が中庸ではなかったことを証明しようと駆けずり回るが、トロルの王も「やせた男」もそれを証明してくれなかった。彼は最後の証人として会ったソルヴェイに子守唄を歌ってもらいながら永眠する。
なるほど、これで筋がわかった。
戯曲を読むときには、どの役か自己投影させることが多いです。
若い頃から主人公に自己投影することは一度もありませんでした。
私が気になるキャラクターは、例えば主人公の恋敵とか、主人公のことをずっと思っていながら報われない娘とかでした。歳を経るにしたがって、親の世代の心情が気になるようになりました。
「ペール・ギュント」もしかり、放浪を繰り返すペールよりも、母親のオーセが面白い。
戯曲にもオーセが一番キチンと描かれていたと思います。
それ以外はどうも薄い・・・
主役のペールは、彼の行動の原動力なるものがサッパリわからず。
ただ浮気をして、放浪をして、ちょっとメンドクサそうだから逃亡して、といったように思いつくままに生きていく。まあそれがペールだと言われれば元も子もない話ですが。
もっと残念な役は、ペールを恋するソルヴェイです。
彼女はペールのどこに魅かれて何十年も彼の帰りを待つのか、その心情が描かれていないから、
作品構成上 都合の良いキャラクターとしか思えません。
ただ見せ場はあります。
彼を思って歌うあの有名な「ソルヴェイグの歌」は切なくて秀一です。
「ペール・ギュント」は、イプセンの他の作品「人形の家」「ヘッダ・ガブラー」に比べて
戯曲としては劣るように私は思います。
「ペール・ギュント」が有名なのは、グリークの組曲のお蔭ではないかとさえ思う。
ただ、トロイが出て来たり、世界中を旅したり漫画を見るような面白さがありますし、
主役が演り狂うのが醍醐味な芝居なので、ノルウェーで毎年行われる野外舞台は見物だと思います。
あの自然の湖の前で繰り広げられる「ペール・ギュント」は最高のエンターテイメント。
是非、観てみたいものです。
下の記事のその舞台の写真と、毎年行われる舞台映像があります⤵
NHKの「ららら・クラシック」で「ペール・ギュント」を取り上げていて、
ノルウェーの湖で毎年行われている演劇が素晴らしかったので、観たくなった。
コロナが終息したら ( あっまた言っちゃった ) ノルウェーに行きたい!
宝くじでも当たれば、、、の話ですけど。ねぇ。
本日の夜ごはん
良かれと思ってのことでしょう。
数日前から私が「鯖が食べたい! さばさば」と騒いでいたからです。
2日目も、アキダイ野菜祭のつもりだったけど、
こんな美味しそうなものを買ってきてくれたので、野菜の献立をひとつとりやめました。
どんどん食べちゃわなきゃいけないものばかりので、あせるあせる。
取り合えず、枝豆とカリフラワーをどんどんいく。
あと、じゃがいもは肉じゃがに
大したものを作ってないですな。こけおどかし。
でも、このスープ、最高に美味しかったです。
キャベツ、エリンギ、えのき、椎茸、春菊、バラ肉、、、、ワンタンも入ってます。
味は鶏出汁スープに、生姜沢山と、ほんのり醤油。
春菊が悶絶するほど美味しかったです。
やっぱり、アキダイの新鮮な野菜は凄い! ←ほとんどアキダイの回し者?
デザートは柿。
MOURI のは熟れきったやつ。私は普通のやつ。
本日の昼ごはん
味噌煮込みうどん