Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』

 

昨日観た映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』の話をします。

綺麗な景色ですがイギリスの田園地帯。

こんな道をハロルドという老人がテクテク歩いて友人に会いにいく物語でした。

【物語】

ハロルド・フライは定年退職をし、妻のモーリーンとひっそり暮らしている。

ある日、北の果てから手紙が届く。

ビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーからだった。

ホスピスに入院し余命いくばくもない彼女から手紙は、お別れの挨拶だった。

返信を出そうとポストに向かうハロルドは、途中で気が変わる。

手紙じゃなく、直接会いに行こう!

ハロルドは、ホスピスに電話をかけて、こう伝言する。

「私が歩く限りは、生き続けてくれ」

彼は、手ぶらのまま歩き始める。

目的地までは800km。

彼の無謀な試みはやがて大きな話題となり、

イギリス中に応援される縦断の旅になるが。。。

 

 

映画の見どころ

映画を観ようと思った理由は、俳優陣に惹かれたから。

主役ハロルドに、ジム・ブロードベント

奥さん役には、ペネロープ・ウィルトン

 

この2人は映画『アイリス』で印象的な役を担っていた。

ジム・ブロードベントは、アイリスの晩年の夫役。

ペネロープ・ウィルトンは、アイリスの親友役。

 

 

今回は、この2人が夫婦。

映画は、夫ハロルドが「いかに歩くか」が見どころなのだろうが、

私は、旅に出てしまったあとの妻モーリーンの心情に興味をひかれた。

夫婦は一人息子のことで同じ傷を負い、それを乗り越えられずにいた。

 

ハロルドの方は旅先で色々な人と会い、

様々な体験をしていく中で息子への気持ちに折り合いがつけられた。

でも、家に残された妻がまんじりともせずにいて、

その様子が健気で辛くて、観ていた私の心に重くのしかかってくる。

それでも妻は、隣人レックスの助けで、ハロルドの様子を見に行ったり、

800kmの道のりを歩き終えたハロルドに会いに行ったりする。

 

《同僚クイーニーを見舞う》という目的を達成したハロルドはベンチに座っている。

その夫に声をかける 妻のセリフが洒落ている。

 

Hollow. stranger man

 

 

家で夫を待つのではなく、迎えに行く妻のシーンで終わる最高のエンディングだ。

夫が歩いた800kmの時間は、妻にとっても大切な時間になったのだなあと思った。

 

 

印象的なシーン

ハロルドが旅の途中でガラス玉を買う。

同僚クイーニーの病室の窓辺に、そのガラス玉を吊るすと、

太陽の反射で、ガラス玉からの光がキラキラ天井を踊る。

そのキラキラが、旅先で出会った人たち

(水を飲ませてくれた農婦、元女医の移民女性、変な相談をもちかける男性 )

にもキラキラ降り注ぐというの場面が美しく感動的だった。

 

「ガラス玉なんか、、、」と言って去ってしまったドラッグ青年にも、

そのキラキラが見えたら良かったのになあと、彼を想った。

 

 

 

本日の朝?ごはん

 

 

本日の昼?ごはん

 

 

 

本日の夜ごはん