そば処 日賀志
上田では『蕎麦処巡り』が愉しみのひとつです。
今回は、母とMOURI と3人で新しいお店を開拓します。
山の上にある、隠れ家のような蕎麦屋さん『日賀志』
駐車場から建物をぐるっと回り、お庭を見ながら玄関に入ります。
こちらは古民家を改造して開店したお店だそうです。
高い天井の気持ち良い空間です。
「どうぞ、お好きなお席に」と女将さんから言われ、4人テーブルに座りました。
板の間の座敷席二つと4人テーブルと2人テーブル、窓際にはカウンターのテーブルがあります。家具は重厚な、、、飛騨家具でしょうか。
中央にはストーブ。
風通しの良さそうな古民家です、冬はこれがないと寒いんだろうな。
MOURI は日本酒を一杯、やるそうです。
肴はあぶった煮干し。
ひとつつまみ食いしましたが、苦くない。
炙り加減最高の、渋い酒の肴。
薬用人参の天ぷらというのがあったので、いただきました。
うひょーーっ、天ぷらの揚げ具合すばらしい!
天才か神かが厨房におわしますのだな。
母と私は、山菜の天ぷらに十割そば
おいしい
という言葉しか出ない。。
十割のそばをこんなに細く、千切れず供せるなんて、やはり厨房の主は神だ。
隣の山の高さでもわかるように、
このお店はかなり高いところにあります。
それにしても、
なんて落ち着く空間なんだろう。
会計を済ますと、奥から神様が現れました。
女将さんも腰が低く、上品な素敵な方でしたが、
ご店主もこれまた素敵な紳士。
ご夫婦は、こうしていつもお客を見送られているんでしょう。
美味しい、落ち着く、気持ち良いご接待。
自然に囲まれたお庭は、手入れも大変いきとどいていました。
薪も美しく積み上げられ、出番を待っている。
ここが一服席なのかな?
駐車場からの眺めです。
眼下にみえるのは千曲川。
いやあ、良いお店に出会えました。
駐車場で、次のお客さんとすれ違ったけれど、入り口には看板が・・・
「申訳けございません。本日は売り切れました」
駐車場で出会ったお客さんは、一歩の違いで間に合わなかったようです。
気の毒すぎる。
日賀志さんは、車でないと来られない山の上ですが、
この味を求めてお客さんの足はやまないのでしょう。
隠れた名店。また伺いたいと思います。