小田急線 参宮橋駅の商店街に代々木屋というお蕎麦屋さんがありました。
小腹が空いていたので入ってみました。
入ると右に小上がりが2席。左に4人がけと6人がけのテーブルがいくつか。
そして炉を切ったような席があって、結構広い店でした。
店内は、びっくりするほど綺麗です。
ちりひとつない、というのは当たり前だけど、清潔感あふれる店内です。
これだけでも期待大。
どんなに美味しいといわれている蕎麦屋でも、
蕎麦以外の匂いがしたり、店内が不潔だと私はダメだな。
メニューも綺麗⤵
毎日、人が触れるものですから、紙がよれていたり染みがあったり、
プラスティックの角が欠けていたり、手垢がついていたりするものもある。
代々木屋さんのメニューは、ピッカピカ。
蕎麦屋さんに入ると必ず最初に頼んでしまうのが、冷やしたぬきなんです。
蕎麦の具合、つゆの加減、衣の加減で好みの蕎麦かどうか
決めてしまうようなのです。
美味しい!!!
そして、店員さんの感じがとても良いのです。
多分、老舗なんだと思います。
でもおごらずに接客が丁寧で、優しくて、温かい。
お客さんの身になって、どうしたら快適に食べていただけるかを
本気で考え実行しているような素晴らしさを感じました。
また来たい。
と思わせてくれるお店でした。
して。再訪!!!
今日はなんだか騒がしい。
入店すると、左の席が予約になっています。
「すみません、こちらの座敷 ( こあがり ) でいいでしょうか」
「私はかまいませんけど、一人ですけど ( こあがり) でいいですか」
そんなこんなで座敷に上がる。
今日は、カツ丼を食べたくなりました。
待つこと5分。
カツ丼には、味噌汁とサラダとお香こがついていました。
味噌汁、うまーーーーーい。
正直いうと、お外で飲む味噌汁、美味しいと思うものはあまりないのです。
味噌は色々あるし、出汁の加減も、味噌の量も好みは色々。
手前味噌じゃないけれど、慣れ親しんだ味が年を重ねると固まってしまうように思います。
代々木屋さんの味噌汁は、とても美味しい。
ホッとする味です。
私にはちょっとだけ濃いですが、これがカツ丼とよく合う味です。
カツ丼の方もしっかりした味なので、これ以上味噌汁が薄いとピンボケしてしまうでしょう。
サラダの胡瓜の盛り付けも丁寧なんでビックリ。
ドレッシングがかかっていて、少な目のサラダですけれど、丁寧に作られていて素敵です。
座敷の向こうのお二人も、偶然カツ丼を食べていました。
カツ丼、人気なのかな?
右のテーブルでは、なんだろう、芝居の打ち上げかしら。
綺麗な女の人と、武骨な男の人が入り混じって盛り上がっている。
参宮橋には昔、劇団四季の稽古場があって、このお店にもそういう人たちが出入りしたのでしょう。
最近、この店の先に小さい劇場スペースが出来たので、そこの人? と思いましたが、
違うかな?
私が食べている間にも、何組がお客さんが入ってきては
店員さんに詫びられて帰っていきました。
何組か引き上げる内、私も食べ終わったので店員さんに声をかけました。
「もう終わりますから」と。
男性8人のお客さん、私がどけば小上がりに全部おさまります。
店員さんは、ものすごく申し訳なさそうにしています。
「申訳けありません。( 小声で ) おやかましい上に、落ち着いて食べていただけなくて」と。
こんなに丁寧な言い方をされるお店も最近では珍しい。
「おやかましい」というのは 私に対してはだし、それを小声で言うのは団体客さんに対してのこと。
そういうニュアンスのひとつひとつ、デリケートな心配りが本当に素晴らしいと思いました。
私がいる30分ほどの間でも、お客さんの出入りは凄かった。
代々木屋さんは、味と清潔さと接客と、全ての魅力でこの界隈の人気店なのだと思います。
さあ、今度は何を食べに来ようかな。