Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

歴史地理大観 かまくら

念願の貴重本をゲットしました!

恐ろしいほど古い本です。

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カビてるわけではありません。

布が擦れているのです。

背表紙は全く読めない。

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マミーさんのお友達がご覧になったら間違いなくこう言われるでしょう。

「こわい こわい」

流石の存在感に、私でさえちょっぴり「怖い」という気持ちになります。

 

所有する本の中でも一番古い本と なりました。

明治四十年!!!

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文字はもちろん旧かなです。
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発刊の辞には、こんなことが書いてありました。⤵ざっくり私が訳したもの

この本は大森君が、鎌倉小話と題して鎌倉の地誌を編纂していったものに、特別の研究結果も足して発表されたものを一冊にまとめたものです。

発行に際しては更に補訂正し一般読者の為の案内記も添えて歴史地理大観の第一編としました。

同君 ( 著者大森金五郎 ) の精細な調査と、燃犀な史眼とをもって評̪̪隲された鎌倉は、一般遊覧者の為には特別な好案内記となり、研究者にとっては無比の好指針となるでしょう。

※ 燃犀…物事の本質を鋭く見抜く力があることのたとえ。

  怪物がいるといわれる深い淵の中で、犀(さい)の角を燃やして探してみると、

  水の底に本当に怪物がいたという故事から。

※ 評隲…あることをあれこれと批評して、だから、こうだねと決めること。

 

要するに、明治に書かれた研究書兼ガイドブック。

それぞれの地名の由来や、寺の由緒など吾妻鏡などを引用したりして説明されています。

「〇〇なり」とか「せられんとせしに」とか、読むにやっかいなところもあるがこれがまた面白い。

この本が欲しかった最大の理由は、付属の地図。

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地図、保存状態 最高❤

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いいじゃないか、いいじゃないか。

大感動です。

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例えば。

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1月に歩き回った巨福呂坂も明治期にはちゃんとありました。

志一イナリや青梅聖天の文字もある。

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更に感動したのは、巨福呂坂と浄光明寺がある泉ヶ谷の道が、

やっぱりつながっていたことが確認できたこと。


昔つながっていた道が、今は無くなってしまったというのが、この地図でわかりました。

ああ、何時間見ていても飽きない。

古地図フェチには最高の宝物になりました。