春風亭一之輔さんが『笑点』の大喜利メンバーになった。
えええーっとのけぞるようなニュースだった。
一之輔さんと、笑点とは対極にあるように思っていたので驚いた。
唐突だがこれを聞いて、「題名のない音楽会」と「オーケストラがやってきた」との違いを連想した。
「題名のない音楽会」と「オーケストラがやってきた」
「オーケストラがやってきた」といってもご存知ない方の方が多いかも知れないが、
1972年10月1日から10年半放送していた音楽番組で、企画・司会は山本直純さんがされていた。
「題名のない音楽会」は現在も放送しているが始まりは古く、1964年8月からの長寿番組。
初代司会者は、黛敏郎さんだった。
直純さんは広く万人にクラシックを広めた、黛さんは深くクラシックを探求した、というのが私の印象。
直純さんにはこんな有名な言葉がある。
「君は頂点をめざせ。俺は底辺を広げる」
世界的指揮者である小澤征爾さんが若い頃、最初の指揮の先生である山本直純さんから言われた言葉だ。
直純さんの「オーケストラがやってきた」の番組作りも、これを実践していた。
日曜お昼のお茶の間に、クラシックをわかりやすく届けていた。
一方、黛さん司会の「題名のない音楽会」はどちらかというと硬派。
現代音楽も多かったし、クラシックをより深める方向にあった。
二つの番組から、クラシック音楽を伝道するにも色々な方法があると感じたが、
これをお笑いに置き換えると
「オーケストラがやってきた」=「笑点」
「題名のない音楽会」=「一之輔さん」となる。 ← 私の勝手なイメージですが。
「笑点」の新メンバー選考は紆余曲折あり、蝶花楼桃花さんが有力視されていたようだ。
一之輔さんは超人気で、高座のチケットを取るのが大変と言われる落語家だ。
知名度は笑点の力を借りなくても高いし、スケジュールも取れないだろうと思った。
方向性としては、テレビより独演会や落語会で落語を極めていくタイプに思われ、
笑点メンバーよりも、白酒さんや恭太郎さんタイプの落語家との方が相性がいい気がする。
笑点メンバーをどうのと言っているワケでなく、資質の問題。
《オーケストラ & 題名》の音楽伝道の仕方に違いがあるのと同じ意味でである。
だがしかし「一之輔が出るなら、笑点、観てみようか」と思う人も多いだろうし、
ご当人にしてみれば「呼ばれればどこでも、やりますぜ、落語家だもの」という心持なのだろう。
さいごに懐かしい動画を二つ。
私が一番好きだったメンバーの頃の「笑点」 ( 音声のみ ですが )
司会は三波伸介さん。
歌丸さんと小園遊さんとの元祖バトルは最高に面白かった。
この動画、凄いです!
「オーケストラがやってきた」のオープニング曲を小澤征爾さんが振っている!
しかもゲストがアイザック・スターン!
小澤征爾さんは、師弟関係にあったからか、何回も出演されていたようだ。
参考資料 山本直純さんのこと
『笑点』出演のインタビュー⤵
桂 宮治とのバトルが、往年の歌丸バトル ( 小圓遊または6代目円楽とのバトル ) のようになるのかな。
一之輔加入で、化学変化が起きるのは間違いない。
本日の昼ごはん
ざる蕎麦
本日の夜ごはん
三品盛りとアボカドでビールを飲んでもらっている間に、、、
ヒイカを煮付ける
ヒイカの煮付けで日本酒を飲んでもらっている間に、、、
ヒレカツ揚げた
この量が尋常ではない。
ヒレ肉一本 使ったら、こんな分量になってしまった
5~6人前はあるかな。
と思って食べていたら完食してしまった。
食べ過ぎだろうに。