ドラマ『日本一の最低男※私の家族はニセモノだった』を面白く視聴している。

主人公の大森一平 ( 香取慎吾演 ) はテレビマンでしくじって、フリージャーナリストに転向するも仕事はなく、無職同様のさえない生活を送っている。
そんなある日、亡き妹の夫で、残された義理の子ども2人を育てる小原正助 ( 志尊淳 ) に声をかけ、実家で一緒に暮らし始める。
家族や子どもが大嫌いのはずの一平が家事育児に精を出すのはある《最低》な目的があった。
世間を見返してやろうと政治家になることを決意した一平は、来たる区議会議員選挙に打ち勝つための戦略としてイメージアップのために“ホームドラマ”を演じているに過ぎなかったのだ。
こうしたプロットからは《最低男》にみえるが、ドラマを観ているとそれほど
いい加減な気持ちで育児をする一平だが、それが逆に功をなしたりするし、理解者や良き友 ( 安田顕や冨永愛 ) にも恵まれているのだから、この男 根っからの悪党ではないことはわかる。

昔 こんなドラマもあった。
山田優主演『正義の味方』
山田優演ずる中田槇子は、有名私立大学を首席卒業後、エリート街道まっしぐらの官僚。しかしその正体は「一日一悪」をモットーとする悪魔のような存在なのだが、彼女の悪事はなぜか周囲に幸せをもたらしたり事件を解決したりするから、世間からは「正義の味方」と呼ばれていた。
『正義の味方』は今回の《最低男》の逆転発想だが、どちらのドラマもワルを主人公にしながらコミカルで結果的にいい感じになってしまうところ似ていて面白い。
今回のドラマもやがて家族愛に目覚めるのだろう わかりやすい筋書きだが、そこに至るまでのディテールに、孤食の問題や、ひきこもりが取り上げられていて厚みがある。
姪っ子のひまりは不登校
一平と同居することになった姪っ子のひまりは不登校になっている。
原因は母親の死を受け止められないことにも起因しているようで、第四話ではセンシティブなテーマだった。
ひまりが初潮にとまどうが、義父の正助や 伯父の一平には打ち明けられないでいる。
ひまりはイタリアンカフェを経営する今永郁 ( 冨永愛 ) に相談しようとするが、店には一平が来ていて相談できずじまいになる。
そのあと、ひまりが訪ねてきたことを「料理をおそわりたい」と誤解していた郁が、
ひまりに寄り添う会話が実に感動的だった。

ひまりの母親は、自分が死んでしまう前に娘に生理用品を入れた手作りのポーチを渡し、生理のことを教えようとする。

ひまりは「今はまだいい、そうなった時に聞く。その時に教えて」と拒絶。
「今、教えてもらったらおかあさん死んじゃうかも」と思ってしまったからだ。

ひまりの話を聞いた郁はこう言う。

郁「かっこいいね、お母さん。治療頑張りながらこんなに太陽みたいに笑えるなんて。ひまりちゃんのお母さん、かっこいい」
ひまり「太陽?」
郁「うん」
ひまり「じゃあ、ずっと夜だよね、太陽がなくなったから。ずっと冬だよね。もうウチには朝も春も来ないよね」
郁「ひまりちゃん知ってる? 今地球に届いてる太陽の光がいつ生まれたか」
ひまり「知らない」
郁「17万年前だって。太陽の真ん中で生まれた光が17万年かけて地球に届いたんだって。まだまだずーと照らしてくれるからお母さんの光。まだまだずっと届くから」
ひまり「・・・」
郁「私はお母さんの代わりには、ひまりちゃんの太陽にはなれないけど、お母さんが届けたい光がまっすぐひまりちゃんに届くよう、そう、風、ふうって雲を吹き飛ばす風にはなれる。
・・・・なれるし。なりたい。ならせて。」

なんで地球に届く太陽光は「17万年」も昔のものなの? - ナゾロジー
先日、Bettyさんもブログで書いていらっしゃいましたが、このドラマの冨永さんは実にいい。
Bettyさんがとりあげていらした 「孤食」について語る冨永さんのシーンには、私もハッとさせられた。週に一度、子ども食堂を開催することが、孤食の解決につながるのか?という提言にも、1人でご飯を食べるってそんなに悲しいことなの?という言葉も心に残った。
冨永さんはトップモデルとして世界で活躍された方で役者が本業ではない。
セリフは棒読みで決してウマいとは言えないけれど、彼女のとつとつとした語り口は時として、女優がろうろうとうたう台詞よりも人の心を打つものだと感じた次第。
冨永さんはNHKを始め数々のドラマで爪痕を残している。
Betty さん。『大奥』の冨永さん、ホント良かったですね。
私は『グランメゾン東京』のフーディー役も彼女にしかできないカッコいい役で好きでした。
大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』にも出ると聞き、私も楽しみです。
本日の昼ごはん 2025年02月04日
あごだしうどん

五木食品のあごだしうどんの出汁はとても優しい。
これには水菜のやさしい味が相性が良いと専ら我が家では常食にしている。

本日の夜ごはん 2025年02月04日
こんなラインナップ

三品盛の左は、そぼろ納豆。
そぼろ納豆は茨城県水戸市を中心とする地域の郷土料理で、納豆に切り干し大根を混ぜたものだ。そぼろ納豆を一度食べたら癖になり、もう普通の納豆には戻れなくなってしまった。

「今日何食べる?」
昼ごはんを食べ終わると、どちらからともなくこの言葉が出る。
今ごはんを食べたばかりなのにね、うちはホントに食いしん坊だね。
で、何食べる? 今日はね、トンテキがいいな。

ひじきを買ったのに、クレソンを買い忘れて、ふつうのひじき煮になった。


デザートは、スイーツボックス最終日のたちばなの品。
プルプルのわらび餅


大福

1週間開催されるスイートボックスだが、
たちばな2023.12.28-2024.01.03 | SWEETS BOX
「たちばな」が出店されると店頭に列ができるらしい。
MOURI がお店のお兄ちゃんに「今回もお客さんたくさんいるね。こんなに人気なんだから常設店をつくればいいのに」と言ったらしい。
お兄ちゃん「社長に伝えます」と笑っていたらしい。