【あらすじ】
朝比奈恒介 ( 井浦新 ) に対して偽名がバレてしまった千尋だが、
今しばらくPFプロジェクトに関わることになった。
藤川 ( 大地真央 ) との面会の帰り、車に忘れた就活靴を返して欲しいと頼むが、
日向は 1万円札を数枚を突き出し「捨てたから新しいものを買え」という。
山上芳行 ( 佐野史郎 ) は、日向のやんちゃぶりに辟易。
酔っ払って「日向の解任決議を出そう」と愚痴る。
朝比奈燿子 ( 相武紗季 )のパーティー。
日向は、暢子の作ったオムライスがいたく気に入った様子。
日向に暢子から「忘れられちゃってるみたいだけど、昔あったことあるんだよね」と明かされる。
最終面接の通知が届いた千尋は「受かったらその会社で働こうと思う」と、朝比奈だけに報告する。
そんな最終面接の朝、「今から来られないか。」と千尋に電話をする朝比奈だが、思い直して電話を切る。
千尋が学生であることがバレてしまい、総務省に呼び出される日向と朝比奈。
弁明する朝比奈だが、就活スーツ姿の千尋が入ってくる。
あまりの間の悪さに、顔をしかめる日向。結局、NEXT は、総務省への出禁をくらう。
千尋は総務省に謝罪に通うが、藤川は取り合ってくれない。
何日かして転んだ拍子に立ち止まってくれた藤川に
「自分のことは全部嘘だが、日向らがやろうとしていることは本物だ」と叫ぶ。
「騙されたのは不愉快だが、自分が怒っているのは、
自分にも日向と同じ志があることを日向が気づいていないからだ」
藤川はそう言って、静かに去っていく。
千尋のいる大学キャンパスに日向がやってくる。
理由は、千尋の靴と、NEXTへの復帰と、謝罪。
だかその口調はひどくぶっきらぼうで、どう見ても怒っているようにしか見えない。
千尋は、NEXT が許された本当の理由を藤川から聞く。
出張先に現れた日向が、大量なデータ1時間で新しい個人ファイルに移行させるデモンストレーションを披露したのだそうだ。
「国の仕事が遅々として進まないのに一番いらついているのは、あなたじゃないですか?」
「新しく生まれてくるものを否定して旧態依然としているよりも、
新しいものの実力を見究めて取り入れる。それが本当に賢い人のやり方なんじゃないですか?」
と、核心を突かれたのという。
晴れて NEXT のインターシップ生となった千尋は、日向とエレベーターに乗り合わせる。
千尋の服を見た日向は、「皮膚感覚が戻ったようだ。…今日のほうがいい」と言う・・・。
2話のクライマックスの場面ですが、とても良かったので抜き出してみました。
日向 |
「お前はバカかっ! 最終面接の重みがわかっていながら、何故そっちに行かない。 どちらが重要だ。そんなことも正しく選べないのか。」 |
千尋 | 「うっ、それは…あなたの役にたちたいと」 |
日向 | 「大体この件は、僕が目論んだことで、お前はそのプランを遂行するピースに過ぎない。 自分に責任があるんなんて、思いあがるな。 こんなことは想定内で、僕には打つ手などいくらでもある」 |
千尋 | 「あの、藤川事務次官に会いに行ったことを怒ってるんですか」 |
日向 | 「これが怒ってるように見えるか。」 |
千尋 | 「はい」 |
日向 | 「お前に嘘をつかせたのは僕だと言ってるんだ。」 |
千尋 | 「はっ?」 |
日向 | 「最終面接も棒に振らせたし、嫌な思いもさせた。」 |
千尋 | 「えっ、もしかして、あっ、誤りにきたとか…?」 |
日向 | 「まあ……あの時、最終的に総務省に来る方を選んだのはお前だからな。 …やっぱりお前が悪い」 |
立ち去ろうとする日向 | |
千尋 | 「えっ、わざわざそんなことを言いに来たんですか?」 |
日向 | 「忘れ物だ」 |
千尋 | 「いや私何も忘れていません」 |
日向 | 「いいから見ろ」 |
千尋 | 「取っといてくれたんですか?」 |
日向 | 「大事なら、なぜ取りにこない」 |
千尋 | 「だって、こないだ捨てたっていうから」 |
日向 |
「人の言うことを鵜呑みにするな。総務省には諦めずに行ったんだろう。 という図太さは呆れるが、結果お前はあの女を動かした。 |
小栗旬と石原さとみの あっぱれな掛け合いでした。
千尋に対して〔そこは誤るとこだろう〕という時でさえ、素直に言葉や表情に表わせない日向徹。
「努力と根性しか能がない人間は、そうするしかない」と、そっけない態度を取る日向に、
「最終面接の重みは、お前にはわからないか…」と静かにいう朝比奈。
この時日向はパソコンで、新たなシステムを構築中だった様子、
「最終面接の重みがわかっていながら、何故そっちに行かない」と、
ちゃんと朝比奈に言われたことを話していますから。
やんちゃ坊主、傍若無人に振舞う日向ですが、朝比奈を信頼して、慕っているのが分ります。