「透明なゆりかご」の再放送が始まった。
リアルタイムを見逃してしまったドラマで、ずっと気になっていたのを、
4話まで観終わったところである。
再放送は、主演の清原果耶さんが次期朝ドラヒロインであることから
企画されたと思われる。
「おかえりモネ」も、我が家ではとても期待しているドラマである。
清原果耶、といえば我が家では「あさが来た」の女中・ふゆの役が思い出深い。
それから彼女を認識したのは「俺の話は長い」の姪っ子役だった。
生田斗真、小池栄子、安田顕、原田美枝子という早々たる俳優が演じる岸辺家のシーンで、生田⇔小池の姉弟のマシンガントークにひるむことなく絶妙な間合いでチャチを入れる彼女を見て「この子はただものではない!」と思った。
清純な役が似合う女優は沢山いるが、美貌に加え巧さとセンスを持ち合わせる女優は少ない。
やはり彼女は、この役でも凄い。
大げさのことはなにひとつしないのに、看護助手としての真剣さや、妊婦に寄り添う優しさや、赤ちゃんに対する母性をキチンと醸し出している。
毎回のゲストも秀逸。
1話の不倫相手の子を出産する安藤玉恵も、
2話で 1型糖尿病保持者の妊婦-平岩紙も、
3話で 夫が虫垂炎の手術で寝たきりになってしまった妊婦-田畑智子も、
4話で 出産直後に亡くなってしまう妊婦-マイコと、その夫-葉山将之も とても良かった。
ドラマを通して、妊婦の数だけドラマがあるということがわかった。
そしてその影に、妊婦にならなかった女性にもドラマがあることもわかって哀しかった。
ひとつひとつのエピソードは重く、軽々しく語れない内容なのに、観終わって清々しい世界感に酔いしれることが出来たのは、主演-清原果耶によるところも大きいと思う。
初めて布巾をかぶった時「給食当番みたい」と笑う彼女が愛らしかった。
その彼女が、命だったかけら (中絶胎児) が入ったボトルをケースにしまう前に、
窓からの光を見せてやるシーンは、給食当番ではなく聖母マリアのようだった。
感受性の強い女子高生のみる医療現場の物語、残り6話も愉しみでならない。
本日の夜ごはん
作り過ぎたマカロニサラダと、にしんの燻製漬けでビールを飲んだら、、、
メインはカレーライスでした。